マンスリーカルチャー
令和4年10月

公園の木々が紅葉し、色とりどりの落葉が散っている芝生の上を子供達が走り回っている風景は、何とも微笑ましいひとコマです。
この時期の俳句に正岡子規の『初霜に 負けて倒れし 菊の花』があります。
国内の都市で「初霜」が一番早く観測されるのは、最近30年間の統計で、旭川市の10月9日になります。一方、九州南部の鹿児島市が12月15日であるのに東京は12月23日となっており、必ずしも地図上の南北に結び付かない点が興味深いです。

ところで、俳人正岡子規は大の野球好きで知られていますが、実際に上野公園内で野球を楽しんでいたそうです。このことに因んで、その名を冠した「正岡子規記念球場」が上野恩賜公園内にあり、その一角に子規が詠んだ句が句碑に刻まれています。
「春風や まりを投げたき 草の原」
今年は野球発祥の地メジャーリーグで、大谷翔平選手がボールパークを駆け回って前人未到の活躍をしました。この姿を天国にいる子規は、さぞや喜んでいると思います。そこで、この様子を見て、子規はどのような句を詠んでくれますかね。
「投げて打ち VIPの 小春かな」
なんていうのはいかがでしょうか。お粗末様でした。
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