
令和元年9月

秋本番を迎え、外で過ごすことが楽しみな時期になりました。そこで今月はスポーツの話題です。ここ最近、時間制限のない競技で「時間短縮」を図る趣旨のルールができています。
初めに「タイブレーク」
・テニスでは、ゲームカウントが6対6になったとき、2ポイント以上の差をつけて7ポイントを先取したプレイヤーをそのセットの勝者とするもの。
・ソフトボールでは、7回終了で同点の場合無死2塁から攻撃するというルールです。
・野球のワールドベースボールクラシックでは、延長11回以降は、無死1・2塁からプレイ開始します。
次に「15秒ルール」
・日本のプロ野球でのルールで、無走者のとき、投手が捕手からボールを受けて15秒以内に投球しない場合、球審が『ボール』を宣告するものです。この適用第1号は工藤公康投手(当時横浜ベイスターズ・現ソフトバンク監督)で、2009年に古巣の巨人相手の試合での出来事です。
この他、ゴルフに関しては今年100年に一度クラスの改正があり、その大きな目的の一つがプレー時間短縮でした。具体的には
・自分の順番になってから、40秒以内に打つことが求められます。
・従来はボールの位置がカップから遠い順にプレーすることになっていましたが、改正により、安全が確保できればボールの位置に関係なく、ショットの準備ができたプレイヤーからプレーすることができます。
・打ったボールを探す時間がこれまでは5分以内でしたが、探し始めてから3分以内に見つからなければ紛失、ということになりました。
以上のようにスポーツの世界では、時間短縮が大きな流れになっていますが、一日の一番のお楽しみの食事については、ゆっくりが一番です。特に美味しい食材が揃うこの時期こそ、秋の夜長を高値のサンマの代わりに豊漁の新鮮なイワシを食しながら、お気に入りのお酒を軽く一杯飲むのが幸せというものです。何事も早ければ良い、というものでないように思いますが、いかがでしょうか。
