平成30年6月

いよいよFIFAワールドカップが開幕となり、世界中の目がロシア各地のサッカー場に集まっています。日本も幸先よく初戦を白星で飾りましたが、このワールドカップは、フランスのジュール・リメが企画・発案したサッカーの世界選手権大会です。主催者は国際サッカー連盟(FIFA)で、世界中の男子ナショナルチームが集結します。そこで、各国1チームのように思いますが、厳密にはサッカー協会を単位とするため、英国は単一国家でありながら本土の4協会(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)の他に海外領土6協会(イギリス領ヴァージン諸島、ケイマン諸島など)の10チームがあります。このような特別な扱いは設立の頃の諸事情があってのことのようですが、羨ましい気もします。
さて、ワールドカップの優勝チームには、FIFAワールドカップトロフィーが贈られ、次の大会まで優勝国のサッカー協会で保管していましたが、保安上の理由から2006年のドイツ大会以後は、閉会式でのトロフィー授与の後はFIFAに返還され、レプリカが優勝国に贈られることになっています。
また、トロフィーの他に賞金として、ロシア大会では3,800万ドルが贈られます。この他、成績に応じて参加する全チームに賞金が贈られ、その総額は何と6億9,100万ドルとまさに大盤振る舞いの感です。これもオリンピック以上に世界中の注目を集めるイベントといわれる経済効果のおかげで、沢山のお金が集まるからに他なりません。因みに前回のブラジル大会開催の2014年のFIFAの収入は、13億4,600万ポンド(約2,554億円)、利益は9,100万ポンド(約173億円)だったそうです。これなら、さきほどの大盤振る舞いも頷けます。
ロシアでの日本チーム応援も良いのですが、時差があり、寝不足にご注意下さい。このあと、2019年にはラグビーのワールドカップ、2020年にはオリンピックが日本で開催されますが、これらは、間近で応援できる良さを満喫できますね。