マンスリーカルチャー
平成30年7月

本格的な夏を迎えると各地で「お盆」の行事が行われます。
「お盆」は、もともと仏教の用語の略、とも云われていますが起源ははっきり分かっていません。ただ、8世紀頃から夏に祖先の供養を行う風習が広まったようです。
ところで、「お盆」というと全国的には8月15日をいう事が多いようですが、新暦の7月15日、あるいは旧暦の7月15日をお盆とする地域もあります。
また、お盆の時期の行事に盆踊りがありますが、15日の盆の翌日16日の晩に寺の境内などに集まって皆で踊る行事で、夏祭りの一環というべきものですが、地域の親睦の趣旨で行われることも多くなり、必ずしも祖先の供養にこだわらないようです。
各地でさまざまな風習がある中で、長崎県で行われる精霊流しとこのときに手持ち花火、爆竹を使う風習は独特です。これは中国の風習が元になっているといわれています。この時期の長崎市内の老舗花火店での地元の方々の大量の花火の買い方は、NHKの「ドキュメント72時間」で取り上げられたほどでした。
お盆の時期は暑さのピークに重なりますので、各地に伝わる行事に関わる際には体調に気をつけて参加して下さい。お盆を過ぎると秋がもうすぐそこです。