マンスリーカルチャー
平成29年1月

このところ、各地で寒さに震えている1月後半ですが、この時期の 旬の食材の一つに鯖(さば)があります。
鯖のなかでも「まさば」はこの時期に日本各地で獲れますが、とりわけ大分県の豊後水道で獲れる「関サバ」、神奈川県の三浦沖で獲れる「松輪サバ」が美味しい、とされています。ただ、鮮度が落ちやすい魚ですので、目が澄んで身に張りがあり硬い鯖を選びましょう。
この他、まだい、きんめだい、あまだいの鯛(たい)の仲間がこの時期に旬を迎えます。まだい、きんめだいは世界中で獲れますが、あまだいは日本近海から東シナ海に限定されるようです。また、瀬戸内海で桜の咲く時期に獲られるまだいは、「さくらだい」と呼ばれて珍重されています。これは桜の花びらを模した斑点模様が綺麗に見え、脂が乗って味も上質と言われますが、市場に出回ることがないため、高値で取引されています。
こういうお話をしていると「さくらだい」にお目に掛かれる桜の咲く暖かい日が待ち遠しくなります。