マンスリーカルチャー

令和2年7月
今年の梅雨は川に関連する報道が多数ありました。「日本の川は短く、急勾配が特徴」と学校で教わりましたが、他方年間降雨量が世界平均の2倍、という特徴もあります。このため、例えば、利根川では一時期に集中した降雨の流量が平常時の流量の100倍になりますが、これは海外の川に比べるとかなり高いそうです。(因みにドナウ川は4倍です)
わが国では、川の付く県が神奈川県、石川県、香川県の3つあります。この3県を調べたところ、神奈川県は、京急東神奈川駅の近くにあった小川の神奈川に由来していますが、今は道路になったそうです。石川県は、県最大の川である手取川の古い名前の石川に由来しています。香川県は、県庁がある高松市が香川郡にあったことに由来していますが、香川という川はありません。ということで、どの県にも同じ名前の川はありませんでした。
ところで、美空ひばりの名曲「川の流れのように」は、とても穏やかに聞こえて歌い易いようですが、なかなか難しい楽曲のようです。川の整備を行う治水も簡単なものではなく、自然相手で一筋縄ではいかない大きな事業になりますので、国を挙げて取り組んでもらいたいものです。
なお、「川の流れのように」は秋元康作詞ですが、彼は作詞当時ニューヨークにいてイースト川を見てこの曲を書いたそうで、美空ひばりの歌唱から感ずる歌の世界、雰囲気からイースト川がすぐには結びつかない点が面白いところです。