マンスリーカルチャー
令和4年6月

早いもので、1年の折り返しを過ぎ7月になります。ところで、7月の花は「蓮(はす)」です。蓮と混同されやすい植物に睡蓮(すいれん)があります。蓮は水面より高いところで咲き、葉に切れ込みがありませんが、睡蓮は水面近くで咲き、葉に切れ込みがあるのが特徴です。
蓮といえば蓮根(れんこん)を思い浮かべますが、蓮根は蓮の地下茎(くき)です。正しくは、蓮といえば植物(花)をいい、蓮根といえば地下茎の部分を指すそうですが、これが東京では、蓮といえば植物を指し、また地下茎の部分も蓮という人が多いそうで、これはいわば東京の方言のようです。ですから東京から遠い地域に行った際に「ハスを食べたい」と東京の人が言うと「蓮の花を食べるの?」と驚かれることが起きそうです。
それはともかく、この時期ならではの新蓮(しんはす)の天ぷらはみずみずしく、歯ごたえもあり感動ものです。蓮は栄養価も高いそうですので、(新蓮はお値段も高いですが)どこかで見かけたら是非お召し上がり下さい。栄養のあるものをしっかり食べて、厳しい暑さを乗り越えるパワーを蓄えたいものです。
