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マンスリーカルチャー
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令和7年4月

 例年になく長く楽しませてくれた公園の桜も葉桜に変わってきました。そこでいよいよ風薫る季節です。その心地よい風を受けて、街中で色鮮やかな鯉のぼりが見られる時期になりました。そもそもこの鯉のぼりは、江戸時代にルーツがあり、武家では男子誕生を祝う際に幟(のぼり)を立てることが行われ、毎年端午の節句にこの幟を立てるようになったことが裕福な商家にも広まっていった、ということだそうです。この流れの中で、武家は幟、町人は鯉のぼりを立てるようになり、この鯉のぼりも当初は黒の真鯉だけでしたが、明治時代に赤の緋鯉が加わり、さらに昭和になって子鯉の青、緑、ピンクなどが増えていきました。

 なお、鯉のぼりの鯉の上に5色の「吹き流し」が付けられますが、これは魔除けの意味があります。古来中国では、この世界は「木」「火」「土」「金」「水」の5要素で構成されており、「木」は青、「火」は赤、「土」は黄(金)、「金」は白、「水」は黒(紫)に通ずる、とされて、この5色が吹き流しに結び付いた、とのことです。

 ところで、この時期和菓子屋さんに並ぶのは柏餅ですが、柏餅は関東地方で一般的ですが、西日本では粽(ちまき)の方が主力のようです。この粽は、我が国発祥の柏餅と異なり、中国から伝わったもので、当時の都のあった西日本から広まった、という経緯が影響して西日本中心となっているようです。この粽も本来は、先ほどの5色の糸で結んでいましたが、手間がかかるため今はお目に掛かる機会はありませんが、この5色はあちらこちらで使われた習慣で、5色の水引ののし袋もその一つになります。
 さて、今年の端午の節句は柏餅にしますか、それとも歴史のながい粽にしてみますか。どちらも縁起ものですので、薫風を感じながらゆっくりと食すれば、良いことがありそうです。


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