マンスリーカルチャー
令和7年5月

このところ、お米の値段が上がり「多くの消費者が悲鳴を上げている」と新聞、テレビで毎日のように報じられています。しばらく前から「日本人のお米離れが止まらない」ことが話題になっていたことを思うと、それほど騒がなくてもよいのでは、とも思います。
そこで、お米の消費量を調べると農林水産省によれば、一人当たり年間消費量が1962年で118㎏だったものが、2022年では50㎏となり何と半分以下になっていました。
ところで、お米は、活動のエネルギー源となる炭水化物と体の成分となるたんぱく質の両方がバランスよく含まれています。また、お米は粒で摂取するため、よく噛んでゆっくり食べることから顎や舌の筋肉の運動増加が脳を活発化し、脳神経を刺激するため認知症のリスク軽減効果が期待出来ます。そして、お米は腹持ちが良く、脂質が少ないことなどから体脂肪になりにくいメリットがあります。これらのことから「ごはん6割、主菜と副菜を合わせたおかずを4割」が理想的な食事の目安とされています。
我が国で数少ない自給できる食料であるお米の良さを思い起こし、お米中心の食生活で健康的な、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食という日本型食文化を次代に繋いでいきたいものです。そのためには、米の価格低下を早く実現して頂きたいですが、そもそもお米の生産量が需要に間に合っていないこともあるようです。そうであれば、日本全体で考えるテーマのようです。(だいぶ大袈裟な結論になりました)
