マンスリーカルチャー
令和4年4月

春爛漫で、あちこち出かけたくなる季節になりました。とりわけわが国では、4月下旬から5月初めの飛び石連休期間を「ゴールデンウィーク」と呼んで楽しみにしています。ところで、この「ゴールデンウィーク」という用語をNHKの放送では使わないことはご存じでしたか。代わりに「大型連休」と表現します。(この理由はいろいろ言われています)また、「女優の○○さん」と紹介せずに「俳優の」と表現することもNHKの決まりのようです。
ところで、「決まり」といえば、この時期になると柏餅が和菓子屋さんのショーケースのセンターに決まりのように並んでいます。柏餅はもともとは関東で根付いていたものが、1930年頃から全国に広まっていったようです。一方、関西では昔から粽(ちまき)が親しまれており、端午の節句(5月5日の子供の日)に食べるのは粽が一般的なようで、関東との違いが現れています。
なお、柏餅を包む柏の葉は食べられません。あくまでも抗菌、保湿のためのものです。昔の人は自然のものを使って上手に食品の安全性を保つようにしていたのですね。無添加食品が多くの消費者に支持されている最近の傾向を見るにつけても、こういう工夫は見習いたいものです。
